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正月飾りは新年を迎えた家庭に幸せを届けてくれる年神様(としがみさま)の目印として玄関に飾ります。 また、新しい年がよい年であるようにと願いを込めます。
元々は五穀豊穣を祈願する節句の行事でした。年神様は穀物霊ですので、いわば農耕儀礼を重んじる農耕の神様という訳です。日本人は農耕民族なので、農耕の神様とは深い関係にあり、正月はその農耕の神様をお迎えする大事な行事だということになります。
門松は、歳神様(としがみさま)が家に降りてくるときの目印です。かつては松などの常緑樹には、神様が宿ると信じられていました。神様を数えるときに一人二人ではなく、一柱二柱と数えるのもここから来ています。
しめ飾りは、神様が占(し)める場所をしめなわでつくる、歳神様をお迎えする目印です。きれいに飾ることで、神様が迷わずに家に来てくれるようになります。他にも古い年の災いを閉め出す意味もあり、周囲のけがれを断つために使われてきました。
正月ならではの羽根突きは、江戸時代から親しまれて来た遊びです。災いを「はね(羽根)のける」という意味があり、お正月の厄払いとして、羽根つきを行うことで女の子の健康と成長を祈願していました。羽子板は、遠い昔から子どもの無事を願うあたたかい親心がこめられているのです。
昔は弓で射る的のことをハマといい、それに破魔の字をあてたことが破魔弓の由来です。「魔を射る」という意味があり、子供をあらゆる邪気から守る魔除け、厄払いのお守りと考えられています。そのため、初正月の祝い以外にも、新築の家の上棟式に供えたり、正月の破魔弓を飾ったりする習慣が今も広く行われています。
鏡餅とは神様と人を仲介するものであり、1年間の幸せを願う「晴れの日」に神前に捧げた餅をみんなで分け合って食べることです。つまり、鏡餅は神様にお供えしてからいただく尊い餅。「お供え」が鏡餅の別名となっているのはこうしたことに由来しています。
一年の無病息災を願って1月7日に春の七草を使ってつくる七草粥。厄払いと健康を祈りつつ、今年も元気で過ごせますようにと願って食べます。七草粥は正月の餅腹を休ませるため、青い物を食べる日と言われていましたが、春の七草は越冬の強い植物だから冬枯れの季節に青い物を補食する意味があると思えます。